富山ライトレール・岩瀬浜駅に見る芳賀・宇都宮LRTの将来像

富山ライトレールの終点・岩瀬浜駅に電車が到着するシーンを見ると、芳賀・宇都宮LRT開業後の姿が透けて見えてきます。

詳しくはこちら→ 報道ステーション 2017年12月23日掲載

富山でJRのローカル線をLRT(軽量軌道交通)に転換した「富山ライトレール」は、2017年10月からICカード乗車券の利用者を対象として、「信用乗車制」を導入しています。
「信用乗車制」は、いわば公共交通版のセルフレジ方式。従来のバスや路面電車のように運転士が全ての乗客から運賃授受を行うのではなく、乗客自らが車内や停留所に設置された簡易改札機にICカード乗車券をタッチして乗降します。
映像でも、岩瀬浜駅に到着した電車から降りる乗客が、運転士がいる前扉だけでなく、中扉からも降りている姿が確認できます。
この方式は、芳賀・宇都宮LRTでも導入を目指しています。

 

また、岩瀬浜駅は電車とバスが同じホームを挟んで共用することで有機的に連携する交通結節点「トランジットセンター」としての機能を有しています。
映像でも、電車の到着に合わせるようにバスが到着して、乗客は同じホーム上で電車からバスに容易に乗り換えられる様子が確認できます。
芳賀・宇都宮LRTでも、LRTとバスなど他の公共交通機関や、マイカー、自転車などとの乗り継ぎを容易にする「トランジットセンター」の整備が決まっています。

 

「富山ライトレール」は、車両の規模は芳賀・宇都宮LRTよりかなり小ぶりなのですが、LRTとまちづくりの関係性、電車とバスとの連携、「トランジットセンター」の機能、「信用乗車制」を導入した後の乗客の動き方など、先進事例として参考になる点が多々あります。