中国湖北省の省都・武漢市では、同市初となるLRTの試運転が7月28日から始まっています。
武漢(ぶかん/ウーハン)初、そして華中でも初めてとなるLRT(軽量軌道交通)「T1」線は、漢口(かんこう/ハンコウ)地区を東西に結ぶルートです。
全長16.8km、停留所数23で、最高運転速度70km/hで、全線の所要時間は40分です。
使用するLRV(ライト・レール・ヴィークル/LRT用の車両)は、編成長は約37mで4車体連接構造、車幅2.65mの100%低床車で、開業時に21編成を導入します。
架線レスに対応して急速充電・蓄電が可能で、一度の充電に要する時間は10~30秒で、3~4km走行できます。
中国の諸都市では、急速な自動車の普及で悪化する一方となっていた交通事情の状況改善を急いでいて、各地で地下鉄の建設計画が進んでいます。
しかし、地下鉄建設には莫大な建設費を要するため、建設費を大幅に抑制できるうえバリアフリー対応も容易なLRTの導入も急ピッチで進んでいます。