貨客混載バス運行、LRT運営主体への出資……注目を集める「みちのりHD」

関東自動車と東野交通を傘下に収めた「みちのりHD」は、「貨客混載バス」などさまざまな取り組みを積極的に展開しています。

詳しくはこちら→ 東洋経済オンライン 2017年7月24日掲載

日本で初めての「貨客混載バス」は、「みちのりホールディングス(以下、みちのりHD)」傘下のバス会社「岩手県北自動車」と「ヤマト運輸」の連携で「ヒトものバス」として2015年に運行を始めました。
バス後部に専用の荷室に設置して、盛岡市から宮古市への宅急便運送を1日1便実施しています。
路線バスは過疎化による利用者減少という問題を抱え、宅急便はドライバー不足という問題を抱えていましたが、「ヒトものバス」の運行で両者の利害が一致しました。
2016年には、「みちのりHD」傘下の「茨城交通」が運行する高速バスでも貨客混載を開始。常陸太田市から首都圏に向かう高速バスで、茨城産の新鮮な野菜を輸送しています。

「みちのりHD」は、全国各地のバス会社を傘下に収めるほか、2015年に「湘南モノレール」を傘下に収めています。
栃木県内では、2012年に「関東自動車」を、2016年に「東野交通」を子会社にしています。 また、芳賀・宇都宮LRT(軽量軌道交通)の運営主体である「宇都宮ライトレール」は、傘下の「関東自動車」と「東野交通」を合わせれば第3位の大株主になります。