小山市は、貨物鉄道の高岳専用線を活用する新交通システムについて、2019年度着工を目指して検討を進めています。
詳しくはこちら→ 日刊工業新聞 2017年3月27日報道
2017年3月24日に小山市が「まちづくりと新交通の導入に関する検討委員会」(委員長・永井護 宇都宮大名誉教授)に提示した報告書案によると、導入ルートは高岳専用線をベースにしつつ、「小山工業高等専門学校」に向かう東部方面、近隣の工業団地へ向かう北部方面へと、一部延伸する計画です。
また、高岳専用線を小山駅東口の駅前広場付近まで延伸する工事が必要になります。
これらの一部延伸を含めると路線延長は約4.8kmで、停留所(電停)を約600mごとに9か所設置する計画です。
使用する車両については、ディーゼルカー、高床型の路面電車、低床型のLRV(ライト・レール・ヴィークル=LRT用の車両)の3種類を比較検討する方針です。
整備にあたっては、使用車両がいずれの場合も軌道法の適用をめざし、運営は上下一体方式、民間事業者か第三セクターを事業主体にすることを想定しています。
概算事業費は、ディーゼルカーを導入する場合(電化しない場合)は19.8億円、高床型の路面電車の場合は25.19億円、低床LRVを導入する場合は27.26億円を想定しています。
この内、低床LRVを導入する場合については、事業費の1/3の国庫補助が見込まれるとしています。