「フランスの地方都市にはなぜシャッター通りがないのか」

宇都宮で講演されたこともあるヴァンソン藤井由実氏と宇都宮浄人氏の共著「フランスの地方都市にはなぜシャッター通りがないのか:交通・商業・都市政策を読み解く」が出版されました。

詳しくはこちら→ (Amazon.co.jpの商品ページにジャンプします)

2016年12月1日発売、学芸出版社発行。
著者はヴァンソン藤井由実 氏、宇都宮浄人 氏。

 

日本の地方都市と同様にクルマ社会で、郊外には巨大なショッピングモールがあるにもかかわらず、中心市街地が活気にあふれているフランスの地方都市。
しかし、かつてはフランスの地方都市も日本と同様、中心市街地の衰退が問題になっていました。

 

フランスの地方都市が活性化できたのは、歩行者を優先する交通政策、中心市街地と郊外の共存を図る商業政策、市街地の拡散(スプロール化)を抑制するための都市政策など、さまざまな施策を総合的に進めてきた成果といえます。

 

「駐車場と化した広場」から「歩いて楽しいまちなか」へ。
宇都宮をはじめとする日本の地方都市では、過度なマイカー依存、公共交通の衰退、市街地の郊外への拡散、中心市街地の停滞など、課題が山積しています。
これまでの考え方のままでは、こうした状況の改善は不可能です。
今後の地方都市の将来を考えるうえで、本書は大いに参考になるでしょう。

 

「『できるかどうか』を問うのではなく、『どのようにしたら出来るか』を考えます」(アンジェ都市圏共同体副議長)