宇都宮市議会、海外LRT導入都市の視察を報告

宇都宮市議会は、2015年11月に実施した海外LRT視察の報告会を2月8日に開いて、LRT導入都市のまちづくりの現状を報告しました。
詳しくはこちら→ 朝日新聞 2016年2月9日報道
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宇都宮市議会は、2015年11月に実施した海外LRT視察の報告会を2月8日に開いて、LRT導入都市のまちづくりの現状を報告しました。...

Posted by 雷都レールとちぎ on 2016年2月15日

宇都宮市議会の海外LRT視察は、2015年11月8日から8日間の日程で、市議会議員12人がフランス、ドイツ、デンマークの5都市について現状を視察しました。

 

LRT導入による交通まちづくりで有名なストラスブール(フランス)では、マイカー利用者に対してLRTなど公共交通への乗り換えを促すため、中心市街地の外縁部にパーク&ライド用の大規模な駐車場を設置してLRT利用者には駐車料金を優遇したり、バスなどとの連携を強化しています。

ストラスブールでは、地下鉄(ゴムタイヤ式の小型車両を使用)を導入する構想からLRT導入へと方針転換した際、さまざまな立場から反対意見が相次いだのですが、宇都宮市が開催したような市民説明会を市内各地で継続的に実施し、次第に市民合意を得て整備にこぎ着けています。

 

視察団は、「TVR」と呼ばれるゴムタイヤ式LRTを導入したナンシー(フランス)も訪問。

ゴムタイヤ式の「TVR」は、整備コストの抑制効果が期待されての導入だったのですが、実際には技術的な問題などが多く、ナンシーは「失敗例」とされることもあります。
しかし、中心市街地へのマイカー流入抑制などのさまざまな施策は大いに参考になるもので、視察した議員もLRT導入の際に(鉄車輪式ではなく)ゴムタイヤ式を採用したことは失敗だったものの、各種施策はお手本になると話しています。

 

「世界一の自転車都市」を目指すコペンハーゲン(デンマーク)は、市民の45%が通勤通学に自転車を利用していて、自転車専用の高速道路も整備されています。

視察団は、自転車のまちを掲げている宇都宮にも参考にすべき点が多いと評価しています。

 

ドイツでは、日本企業が進出し日本人が多数居住するデュッセルドルフと、2010年に欧州文化首都に選出されたエッセンを訪問。
デュッセルドルフにはLRTが導入されているほか、歩行者専用空間が整備されています。

エッセンにもLRTが導入され、市の子会社がLRTとバスを運行しています。

 

視察団の団長を務めた宇都宮市議会の熊本和夫議長は、「国内のLRT導入都市を見ただけではわからない多くのことを学び、個々の議員の意識も大きく一歩進んだ」と、視察を振り返りました。
今回のような視察は、市議会の全議員が4年の任期中に必ず1度は参加できるように、今後も継続して実施する予定です。
また、すでに自転車関係団体などから個別報告会の依頼も寄せられていて、今後は一般市民からも依頼があれば応じることを検討するとしています。