岡山市、JR吉備線LRT化計画に総合的な交通ネットワーク整備を盛り込む方針

岡山市は、JR西日本と検討中のJR吉備線のLRT化策定計画について、バス、マイカー、自転車などを含めた総合的な交通ネットワーク整備を盛り込む考えを示しました。

詳しくはこちら→ 山陽新聞 2015年6月24日報道

岡山市は、JR西日本と検討中のJR吉備線のLRT化策定計画について、バス、マイカー、自転車などを含めた総合的な交通ネットワーク整備を盛り込む考えを示しました。...

Posted by 雷都レールとちぎ on 2015年6月25日

JR吉備線は、岡山と総社を結ぶ20.4kmの非電化ローカル線です。

JR西日本は、2003年に吉備線と富山港線を将来的に路面電車化し、LRT(軽量軌道交通、ライトレール) への転換を検討していると発表しました。

この内、富山港線は2006年にLRT化を実現し、「富山ライトレール」として運行しています。


吉備線のLRT化については、2014年10月に岡山市・総社市・JR西日本が計画素案の第1弾を公表して、吉備線沿線の現状と課題をまとめた内容で、同線の機能強化を図る手法として「LRT化が最適である」としました。

計画素案の第2弾は、2014年12月にまとまり、利用者が時刻表を気にせず利用できる運行頻度をめざし、運行間隔は10~15分ごと(1時間あたり4~6本/朝夕ピーク時は1時間あたり6本、非ピーク時は1時間あたり4本)を想定。電化工事、低床車両の購入、ホーム新設、一部区間の複線化など、開業までの初期投資額が160億円以上必要だとしています。

その後、岡山市・総社市・JR西日本は基本計画案の作成に入り、計画素案では踏み込んでいなかった駅の増設や、LRT化の具体像づくり、事業スキームの絞り込みなどを進めています。


現在、吉備線にある10駅の内、駅前広場まで路線バスが乗り入れているのは、岡山駅と総社駅のみです。

駅前広場が整備されていない駅や、駅までのアクセス道路が狭い駅もあります。


岡山市は、6月定例市議会で議員の質問に対して、駅ごとに周辺施設の配置や人口分布の見通しを踏まえて路線バス・自動車・自転車などとの連携を考えること、駅前広場の乗降スペース・駐車場・駐輪場の設置を検討すること、LRT化する吉備線を中心として総合的な交通ネットワークの構築を考えていると答弁しています。