大田原市は、黒羽地区で運行中のデマンド交通「らくらく与一号」について、2014年度の利用者は前年より2,340人増えて7,721人だったと発表しました。
詳しくはこちら→ 下野新聞 2015年5月14日報道
大田原市は、黒羽地区で運行中のデマンド交通「らくらく与一号」について、2014年度の利用者は前年より2,340人増えて7,721人だったと発表しました。...
Posted by 雷都レールとちぎ on 2015年5月13日
運行開始当初、「らくらく与一号」の運行エリアは基本的に黒羽地区内だけでしたが、利用者からの要望を受けて、2013年9月からは中田原にある「那須赤十字病院」にも1日3便運行するようになりました。
「那須赤十字病院」への乗車人数は、2014年度の全利用者数の約12%にあたる914人でした。 運行経費は、運賃収入と公的補助によってまかなわれています。
2014年度の運賃収入は約125万円で、大田原市は2,553万円の補助金を支出しています。運行実績に対して国から1,018万円の補助があったため、実質的な市の補助金は1,535万円です。
デマンド交通は、従来は公共交通サービスが不十分だった地域をフォローする交通手段で、タクシー車両やジャンボタクシー車両などで運びきれる程度の輸送を担っています。
栃木県内でも多くの自治体が導入していて、宇都宮市では「地域内交通」として運行しています。
地域の移動手段となるデマンド交通は、運賃収入だけで運行経費をまかなう方式ではなく、地域に必要な公共サービス、福祉サービスの一つとして運行しています。
自宅から目的地まで、タクシーより低廉な運賃で移動できるため、地域のお年寄りなどが利用しています。
ただし、あらかじめ利用登録が必要で、利用する際には事前に予約する必要があること、乗り合い方式なので必ずしも時間通りに最短ルートで移動できるとは限らないといった制約はあります。