宇都宮市のLRT、東急電鉄、広島電鉄、富山地鉄の3社が技術協力に応じる意向

宇都宮市が芳賀町と共同整備するLRTについて、技術協力に応じる意向の事業者は、東京急行電鉄、広島電鉄、富山地方鉄道の3社であると日本経済新聞が報じています。

詳しくはこちら→ 日本経済新聞 2015年2月4日

軌道線である世田谷線を運行する東急電鉄は、年間6人程度の軌道線の運転士を養成していて、条件が整えば宇都宮市に協力する意向です。
日本最大の路面電車ネットワークを有する広島電鉄、富山市内で軌道線を運行する富山地方鉄道(富山地鉄)も、それぞれ社内に運転士養成所があって、富山地鉄は20人の受け入れが可能としています。

東急電鉄、広島電鉄、富山地鉄のいずれも、LRTの運営主体としてではなく、技術協力にとどめると記事は報じています。

宇都宮市と芳賀町が共同整備するLRTは、各駅停車だけを運行する場合には56人、快速を運行する場合は67人の運転士が最低限必要です。
軌道線を運転するための免許(乙種動力車操縦者運転免許)を取得している運転士は全国的に不足していること、運転士が免許を取得するためには最長1年以上を要することもあります。
宇都宮市は、新規の運転士養成に加えて、上記3社を含む全国の軌道事業者に対して、開業時の人材確保の観点から、現役運転士の派遣要請や、定年間際の運転士の転籍要請なども検討する方針です。

宇都宮市は、今年度(2014年度)内の運営主体を確定したい方針で、2016年の着工、2019年の運行開始を目指しています。
LRT運転士の採用は、今後決まる運営主体が実施する予定です。