宇都宮市の佐藤栄一市長は、2014年12月定例記者会見で、LRT(軽量軌道交通)の事業計画について、人口減少に対応するまちづくりを着実に推進できたと1年を振り返りました。
詳しくはこちら→ 東京新聞 2014年12月26日報道
佐藤市長の発言は、定例記者会見後に実施した質疑応答で記者の質問に応えたものです。
芳賀・宇都宮基幹公共交通として導入するLRT(軽量軌道交通)は、今年度宇都宮市が実施した「LRT沿線企業従業員アンケート」の結果、従来の想定より大幅に高い需要が見込めることが判明しました(→雷都レールとちぎ記事)。
アンケートの結果、LRTを「利用する」が13.5%、「快速があれば利用する」が9.8%で、合計23.3%に達しています。
現在は通勤手段として自動車を利用している人がLRTでの通勤に切り替える「転換率」は19.1%で、従来宇都宮市がLRTの採算ラインとして想定していた転換率3.6%という数値を大幅に上回っています。
このため、宇都宮市はアンケート結果などを反映して、従来の計画よりも大幅に輸送力を強化して、よりスムーズな輸送サービスを提供できるよう、最新の状況に基づいて検討を進めています。
(→雷都レールとちぎ記事、雷都レールとちぎ記事)
従来の想定では、JR宇都宮駅東口から宇都宮テクノポリスセンター地区まで約12kmの事業費は約260億円と算出していましたが、アンケート結果に基づく最新の需要予測を反映した新たな事業費は約406億円、需要を喚起する「快速」を運行する場合は約412億円と算出しています。
想定を大幅に上回る需要に対応するため、導入する車両の長さは18m級から30m級に、編成数は10編成から18編成に増強しています。