宇都宮市、公共交通関するオープンハウスを開催

宇都宮市は、昨年秋に開催した「公共交通ネットワークの構築と東西基幹公共交通(LRT)に関するオープンハウス」を、先月から再び市内各地で開催しています。
詳しくはこちら→ 宇都宮市 公式サイト掲載情報


「オープンハウス」とは、パネルなどの展示内容を自由に見学したり、気軽に意見交換ができる場所のことです。
各会場では、宇都宮市が長期都市戦略に基づいて推進する「ネットワーク型コンパクトシティ」実現のために重要な公共交通ネットワークの構築と、そのために欠かせない東西基幹公共交通(LRT)に関するパネルなどを展示するほか、職員による説明や意見交換なども予定しています。

 

2014年1月に入ってから、河内地区、姿川地区、国本地区、篠井地区などでオープンハウスを開催していて、今後は次の地域でもオープンハウスを開催します。


2月13日(木)・14日(金) 雀宮地区市民センター
2月17日(月)・18日(火) 上河内地域自治センター
2月19日(水)・20日(木) 豊郷地区市民センター
2月21日(金)~23日(日) ベルモール2階(陽東6丁目)
2月24日(月)~28日(金) 市役所1階市民ホール

ベルモールでの開催時間は、10時から20時まで(最終日は19時まで)。
市役所での開催時間は、9時から17時まで。
それ以外の会場では、9時30分から16時30分まで開催します。

  

宇都宮市がJR宇都宮駅の東側を先行整備する方針を決めて、その後芳賀町も加わって同町内の本田技研北門までを優先整備することになったLRT(ライト・レール・トランジット=次世代型路面電車システム)は、街中で気軽に利用できる路面電車の長所と、専用軌道を高速移動する鉄道の長所を併せ持つ、新たな交通機関です。

 

バスだと輸送力が不足するものの、本格的な鉄道(ヘヴィー・レール)を敷設するほどには投資できない場合などに適した中量輸送機関といえます。

LRTは、地下鉄やモノレール、「ゆりかもめ」のような新交通システムに比べると、整備費や維持費がかなり割安という特徴があります。
地下鉄の場合、1km整備するには平均で約200億円、モノレールや新交通システムは約100億円はかかります。
LRTは、1kmあたり20~25億円程度(複線・電化・部分的な高架区間なども含む)で、都市鉄道と同様の導入効果を期待できます。
モノレールや新交通システムと異なり、レールの上を走っていることから、線路の幅や車両の大きさ、信号システムなどの条件を合わせれば 「トラムトレイン」として鉄道路線への乗り入れて、比較的容易にネットワークを拡大できます。
また、基本的には地平を走るため乗降しやすく、停留所の構造を工夫することでバスとの乗り継ぎ、連携も強化できる点も長所の一つです。

海外では、LRTを導入してバスと連携を強めた結果、LRTだけでなく、バスの利用者が増加に転じた例が多数あります。