宇都宮市、地域内交通「さぎそう河内号」、2月22日から試験運行

宇都宮市は、河内地区での日常生活の移動手段を確保するため、地域と行政が連携して、市内11番目の地域内交通「さぎそう河内号」の試験運行を2014年2月22日(土)から1年間実施します。

詳しくはこちら→ 宇都宮市公式サイト 2014年1月23日 

「さぎそう河内号」は、「河内地区地域内交通運営協議会」(まちづくり組織、連合自治会の役員などで構成)が運行主体、「アサヒタクシー」が運行事業者となって、月~土曜日の1日11便(8時発~18時発までの1時間間隔)で運行します。
運行形態は「デマンド方式」で、ユニバーサルデザインタクシー1台、セダン型タクシーの2台を使用します。
運行エリアは河内地区全域を基本として、豊郷地区の一部、御幸が原地区の一部へも運行します。
利用料金は1回300円で、小学生は150円、未就学児は無料です(保護者の同伴が必要)。
運賃のほかに、利用登録料として1世帯あたり年間500円が必要です(自治会に加入していない世帯は年間1,100円)。

2014年2月22日から2015年2月21日の1年に渡って試験運行を行って、運行時間や便数、配車方法、使用車両、運行エリア、運行収支などについて検証を行って、本格運行を目指します。


宇都宮市は、市内各所のさまざまな拠点が連携して、持続可能な都市を目指す「ネットワーク型コンパクトシティ」戦略を進めています。

JR宇都宮駅や中心市街地の「都市拠点」、テクノポリスセンターなどの「産業拠点」、大谷地区などの「観光拠点」、幹線鉄道の駅を中心とした「地域拠点」、各地域の中心となる「生活拠点」など、拠点ごとの機能や役割の分担を明確にして、都市機能の質や機能性を向上しようしています。

拠点間の連携と、拠点内での移動に欠かせないのが「公共交通ネットワーク」です。

公共交通を樹木にたとえると、鉄道や主要バス路線、東西基幹交通として導入するLRTは「幹」にあたります。
「幹」は輸送力が大きく、効率的に多くの利用者を運ぶ役割を担います。
しかし、「幹」だけでは公共交通サービスが行き渡りません。
「幹」から「枝」を伸ばすことで、さまざまなエリアの状況に適した公共交通サービスを広げることができるようになります。

宇都宮市が市内各地域で導入を進める「地域内交通」は、それぞれの「生活拠点」の中で、日常生活を送るために必要な病院や商業施設、地区市民センターなどを巡る公共交通サービスです。