JR東日本、蓄電池電車「アキュム(ACCUM)」の運行ダイヤ公表

JR東日本は、2014年3月から烏山線(からすやません)に導入する蓄電池電車「EV-E301系」、愛称「アキュム(ACCUM)」の運行ダイヤを発表しました。

詳しくはこちら→ 産経新聞 2013年12月24日報道

「EV-E301系」は、2014年3月に行われるダイヤ改正で烏山線にデビューします。
電化区間の宇都宮~宝積寺間は、パンタグラフを使って架線から集電して、走りながらバッテリーに充電を行って、非電化区間の宝積寺~烏山間ではバッテリーの電力を使ってモーターを駆動させて走ります。
当初は、宇都宮~烏山間の2往復分と、宝積寺~烏山間の1往復分の運行となります。

宇都宮10:03発の烏山行きは、烏山駅に到着後に充電を行って、烏山12:29発の宇都宮行きとなります。
宇都宮13:40発の烏山行きは、烏山駅に到着後に充電を行って、烏山15:29発の宝積寺行きとなります。宝積寺駅に到着後した後、充電を行います。
宝積寺16:35発の烏山行きは、烏山駅に到着後に充電を行って、烏山17:37発の宇都宮行きとなります。

烏山駅がある那須烏山市では、「EV-E301系」の運行初日に国指定重要無形民俗文化財の野外歌舞伎「山あげ祭」を烏山駅前で開催します。
「山あげ祭」を年に2回開催することになりますが、これは極めて珍しいことで、地元の期待ぶりがうかがえます。

また、烏山駅の駅舎は「山あげ祭」をモチーフにした新駅舎の建設工事が行われていて、「EV-E301系」のデビューと同時期に完成する予定です。


JR烏山線は、宇都宮に直通運転も行っているローカル線で、従来はディーゼルカーを使って運行していました。

しかし、使用しているディーゼルカー「キハ40」は元々走行性能が良い車両ではなく、また長年使い続けているため老朽化が進んでいて、車両の置き換えが課題になっていました。
そしてこのたび、全国に先駆けてバッテリー電車「EV-E301系」の導入が行われることになりました。
当面は従来からのディーゼルーカーも使い続けますが、徐々に「EV-E301系」で置き換えていくことになります。

烏山線は、宇都宮都市圏の近郊を走る路線です。
新型車両の導入だけでなく、運転本数の増加を行って、駅を中心にした都市計画やまちづくりを積極的に進めていけば、沿線人口が増える余地がまだまだ残っている路線ともいえます。