宇都宮市雀宮地区でデマンド交通試験運行

ネットワーク型コンパクトシティを目指す宇都宮市は、雀宮地区で地域内交通(デマンド交通)の試験運行を開始します。

 

詳しくはこちら→ 宇都宮市 公式ホームページ掲載情報

 

雀宮地区の地域内交通は「おでかけちゅんちゅん号」。宇都宮市内で9番目の地域内交通です。

導入エリアは、雀宮地区の」針ヶ谷下」「針ヶ谷町上坪」「針ヶ谷中」「雀宮幕田」「針ヶ谷栃の葉」「さつき」の、6自治会。
運営主体は「雀宮地区地域内交通運営委員会」で、地域まちづくり組織や各種団体の役員などで組織されています。
運行事業者は、(有)雀タクシーで、試験運行は2013年9月14日~2014年9月13日の1年間です。

運行日は、月~土曜日で、8:00~17:00の間、1時間ごとに8便、デマンド方式で運行します。日曜祝祭日と年末年始(12月29日~1月3日)は運休です。
運行エリアは、雀宮地区全域に加えて、壬生町(みぶまち)の一部と、上三川町(かみのかわまち)の一部、下野市(しもつけし)の一部へも運行します。
使用車両は、セダン型のタクシー車両です。

利用するには、事前登録が必要です。登録料は、1世帯あたり年間500円(自治会未加入世帯は800円)です。
利用料金は、雀宮地区内は1回300円。獨協医科大学病院とインターパークエリアは500円。小学生は半額、未就学児は保護者同伴の場合は無料です。

雀宮地区では、2009年春から対象地域の交通動向を把握するためのアンケート調査や、勉強会や視察、地域説明会などが行われてきました。
2013年1月には関東自動車と運行計画に関する意見交換が行われ、3月に運行計画が策定されました。5月に東武鉄道に対して運行計画の説明が行われ、運行事業者の選定が行われました。

「おでかけちゅんちゅん号」の運行に関わる経費は、運賃収入、利用登録料、自治会の支援金、市からの補助金で賄われます。
試験運行を通して利用者のニーズを把握しながら、運行内容の見直しや利用促進を行いつつ、来年以降の本格運行を目指します。

宇都宮市の地域内交通は、幹線系(木でいえば幹)の鉄道・LRT・バス、支線系(木でいえば枝)のバスではフォローしきれないエリア(木でいえば葉)を網羅するために運行するものです。
「幹」「枝」「葉」が密接に連携することが重要です。