近畿車輛、ロサンゼルス郡都市交通局からLRV大量受注

近畿車両は、アメリカ・ロサンゼルス郡都市交通局からLRV(LRT用/軽量軌道交通用車両)97編成を追加受注しました。

詳しくはこちら→ レスポンス 2013年8月24日報道

近畿車両は、アメリカ・ロサンゼルス郡都市交通局からLRV(LRT用/軽量軌道交通用車両)97編成を追加受注しました。http://response.jp/article/2013/08/24/204839.html今回追加受注した97...

Posted by 雷都レールとちぎ on 2013年8月26日

今回追加受注した97編成は、昨年受注した78編成に続くオプション分の受注で、受注総額は約3.6億ドル(約360億円)という大規模なものです。
車両は2車体連接タイプで、乗客が多い時間帯には複数の編成を連結して輸送力を高めます。 今回の車両は、旧型車両の置き換えに充てられるほか、「エキスポライン」の延伸区間用にも投入される予定です。

近畿車両は、日本国内向けに多数鉄道車両を製造するだけでなく、国外向け鉄道車両も数々手がけている鉄道車両メーカーです。
アメリカ市場では、70%低床LRV(編成両端の運転席付近で台車を装備している部分は低床ではないタイプのLRV)でトップシェアを誇っています。
ロサンゼルスのLRTは低床タイプではありませんが、近畿車輛はこれまでの実績が評価されて、大量受注に成功しました。
なお、近畿車輛が受注しているオプション分は、今回の分を含めて計157編成。
残り60編成も追加発注が行われると、同社は全部で235編成を受注することになります。

ロサンゼルスは、かつて理想的なモータリゼーション都市として次々に高速道路建設が行ってきましたが、クルマの爆発的な増加に道路建設が追いつかなくなって渋滞が悪化する一方でした。
また、近年日本で問題になっている市街地の拡散が半世紀前から進んでしまい、中心市街地が空洞化が深刻化していました。

このため、1980年代に入ると公共交通の再評価が行われて、1990年には初めてのLRT路線が開業、1992年には貨物線での通勤列車運行、1993年には地下鉄も運行を開始しました。
LRTとバスはロサンゼルス郡都市交通局が一体運行していて、相互補完関係で公共交通ネットワークを作り上げています。