小山市、貨物専用鉄道「高岳専用線」への新交通システム導入を検討

小山市は、中心市街地の再生と魅力向上を図るとともに、郊外から小山駅へのアクセス向上を目指して新交通システムの導入を検討しています。

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「下野新聞」(2013年5月1日朝刊)には、小山市が「新交通システムの導入に向けた勉強会」を設置して、4月30日に初会合を実施したことが紹介されています。

この勉強会には、大久保寿夫(としお)市長をはじめ、市の執行部、市議会議員、地元選出の県議会議員など、約50人が出席。

JR小山駅から、同市中久喜地区にある「高岳(たかおか)製作所」を結ぶ総延長約4.8kmの貨物専用鉄道「高岳専用線」を活用することについて、出席した県議から具体的な活用策の提案も行われた模様です。
 国土交通省の担当者からは、全国の公共交通についての現状報告や、宇都宮市が東西基幹交通として導入するLRT(軽量軌道交通)についても、LRT整備とまちづくりをセットで推進している富山市の先進事例についての説明が行われました。

「新交通システムの導入に向けた勉強会」は、今後も3ヶ月に1回程度開催していく予定です。

 新交通システム導入の検討が行われている「高岳専用線」の沿線には、「富士通」小山工場、「東京鋼鐵」小山工場、「古河スカイ」小山工場、住宅地「中久喜」地区、「イオン」小山店、「イオンモール小山」、「小山工業高等専門学校(小山高専)」、「高岳製作所」小山工場などがあります。
 「高岳専用線」は、JR宇都宮線や東武宇都宮線などと同じ線路幅(1,067mmゲージ)の路線です。年間10回程度、「高岳製作所」で製造した大型変圧器を運び出すため、ディーゼル機関車に牽かれた専用の大型貨車が走っていますが、普段はほとんど利用されていません。
市街地を貫くように走る路線ですので、旅客列車を走らせればかなり需要が見込めます。